那須高原 藤城清治美術館チャペル
ステンドグラス制作〜施工まで
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タイトル 「ノアの方舟」
「小人」
「人魚」
「天馬」モチーフ 動物、小人、人魚、星、天馬、太陽、ケロヨン 設置場所 チャペル 設計 株式会社ブルースタジオ 施工 株式会社本田工務店 コンセプト
影絵作家の藤城清治氏が恒久的な作品展示スペースとして設営された美術館併設のチャペル。藤城氏が影絵の世界をステンドグラスで表現する為に描いた原画を工房主宰臼井とのコラボレーションで作品化しました。
主宰コメント
藤城清治事務所の直営で初めての美術館は敷地内に赤レンガのプライベートチャペルを建設し、そのチャペルに自身のキャラクターや動物などを描いたステンドグラスを制作したいと依頼され、実現しました。すべてアンティークガラスを使用し、仕上げた作品です。
タイトル:ノアの方舟
タイトル:小人
タイトル:人魚
タイトル:天馬
藤城氏の原画をステンドグラスで忠実に表現するために、主宰臼井が使用する全てのガラスを選定しました。天使や人魚たちの表情や動物たちの毛並みに至るまでをガラスで表現しています。
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原画
ステンドグラスの原画は、すべてこのチャペルのために藤城氏が書き下ろしたものです。
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カットされたガラスピース
藤城氏の原画と色彩に対する強いこだわりを忠実に表現するため、主宰臼井が全てのガラスを選定し、フランス・サンゴバン社製のアンティークガラスを使用しました。
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サイン入れ(1)
直筆サインを入れていただく前に、試し書きでキャラクターの猫も描かれていた藤城氏。
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サイン入れ(2)
作品に使用するガラスに直筆サインを入れていただきました。
※作品に入るサインはすべて藤城氏実筆 -
ガラス検品風景
作品に使用するガラスを主宰臼井が説明をし、藤城氏に確認していただきました。
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制作風景
カットしたガラスを鉛線でつなぎ合わせていく組立作業です。複雑にカットされたガラスは組立て時に割れやすく、集中力が求められます。
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仕上げ作業
ハンダ付けを終えた作品は、パテ詰めを行います。ガラスと鉛線との間のパテが少しでも抜けていると、強度が保てなかったり劣化を早める要因にもなるので、細かいパテ抜けをチェックしながらの作業となります。その後、ガラスと鉛線に付着した汚れを細部まで磨き落とし、作品が完成します。
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完成作品-検品風景
工房に来ていただいた藤城氏に、自然光に透過した作品を確認していただきました。藤城氏は至近距離から細かく確認されていました。
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施工風景
完成作品の施工は、熟練の工房スタッフが総出で行いました。
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チャペル外観
藤城清治美術館敷地に建設されたチャペルは、内外壁に特注の手割り煉瓦が貼られ重厚感があります。
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チャペルの入口ファザード、祭壇正面壁、左右側壁に計10作品を収めました。彩りも鮮やかに手割煉瓦の建物と調和しています。
藤城清治美術館の詳細につきましては、藤城清治美術館ホームページをご覧ください。