町田いずみ浄苑
ステンドグラス制作〜施工まで
-
タイトル 生命賛歌 モチーフ 藤城清治氏原画「生命賛歌」 設置場所 「芸術樹木葬 妖精の森」モニュメント コンセプト
藤城清治氏の作品が見守るお墓にしたいというオーナー様からの強いご希望で実現した作品です。
デザインは、藤城清治氏の作品「生命賛歌」をもとに、小人や動物たちのいる部分をステンドグラス仕様に構成しました。
小人や動物たちの目の部分は、今回制作するステンドグラスのために藤城清治氏自ら書き下ろしてくださいました。主宰コメント
はじめて藤城清治氏の作品をステンドグラスで制作したのは、2013年の那須高原「藤城清治美術館チャペル」です。そこから、2019年の「宮崎ブーゲンビリア空港ターミナルビル」、今回の「生命賛歌」と当工房に制作を任せていただき至極光栄です。
今までの藤城先生と作り上げた作品と同様に貴重なアンティークガラスをふんだんに使い、藤城先生の原画を損なわず、光を受けてさらに輝くようにガラス選びにもこだわっています。
藤城先生もご多忙の中、何度もお打ち合わせや検品をしてくださり、その熱意に答えるためにも、藤城先生の生命力の溢れ出る作品たちをステンドグラスで輝かせることに全力を注ぎ、作品を仕上げました。ステンドグラス原画は、町田いずみ浄苑様のために書き下ろされたものです。
-
サイン入れ
藤城事務所にて作品に使用するガラスに直筆のサインを入れていただきました。※サインは作品の右下に入っています
-
直筆サイン
ステンドグラスの絵付け用の顔料を使用して、藤城氏に書いていただいたサインです。 この後、専用の窯で焼成、焼き付けることによって、顔料が定着し、色褪せないものになります。
-
型紙1
ステンドグラス専用工具のダブルシーザーを使い、ガラスカットに使用する原寸大型紙をカットしていきます。
-
型紙2
藤城氏の原画を忠実に再現するために型紙にも細かい指示があり、細部までこだわっています。
-
ガラスカット1
1枚の色板ガラスでも色の出方などが異なるため、作品に適した部分をそれぞれ選んでガラスをカットしています。
-
ガラスカット2
藤城氏の作品の特徴でもある小人は、貴重なアンティークガラスを使って表現しました。ひとつひとつのガラスピースにこだわりが詰まっています。
-
検品風景1
関係者の方々にカットが終わったガラスを確認していただいている様子です。 工房主宰臼井自ら今回の作品に使用しているガラスについての解説やこれからの制作工程などについて説明しています。
-
検品風景2
今回は、町田いずみ浄苑様がPR動画を撮影するということで、制作工程からずっとカメラ撮影が入っての進行となりました。
-
組立て1
通常とは違う複雑なガラスピースとなっていますので、ガラスが割れないように気をつけながら、組立て作業を慎重に進めていきます。
-
組立て2
大きく複雑なデザインなので、作品の見え方や強度などを考えながら、様々な太さの鉛線を使い分け、手間暇をかけての作業となりました。
-
完成作品一部1
小人や動物たちに主に使用されているアンティークガラスは自然光に照らされることによってより美しく輝きます。
-
完成作品一部2
白馬は、オーロラに輝く貴重なガラスを使用して表現しました。背景に透明度の高いガラスが使用されているため、白馬がより際立っています。
-
ステンドグラスは、ステンレスのサッシ内に取り付けられました。ステンドグラスの表面と裏面をサッシの透明ガラスで風雨などから守られることにより、屋外でもステンドグラスを設置することができます。
陽光あふれる森の中にやさしく輝くステンドグラスのモニュメントが浮かび上がりました。今後も「芸術樹木葬 妖精の森」のモニュメントとして、永きにわたり心安らかな時間をお届けすることができましたら嬉しく思います。
町田いずみ浄苑「芸術樹木葬 妖精の森」の詳細につきましては、町田いずみ浄苑ホームページをご覧ください。